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エキスパンション・ジョイント(EXP.J)
平面形状がT型やL字型など建物の場合、それぞれの辺の建物を構造上別の建物に分けて考え、構造設計を行う事が多くあります。
この場合、それぞれの建物は構造上独立して建てますが、使い勝手などから、建物同士を「可動を許容する金物」で接合します。
この建物接合部分をエキスパンション・ジョイントと言い、「可動を許容する金物」をエキスパンション・ジョイント金物などと言います。
また、整形な平面形状の建物でも、長辺が非常に長い場合、エキスパンション・ジョイントを設けます。
エキスパンション・ジョイントのある建物は、外観は一体に見えますが、構造は複数に分かれており、大地震時に建物はエキスパンション・ジョイントを境界に、それぞれ異なったゆれ方をします。
この為、エキスパンション・ジョイントの幅に余裕が無い場合は、建物同士が揺れによって触れ合って壊れたり、エキスパンション・ジョイント金物が壊れたりする事があります。
なお、エキスパンション・ジョイント部分をまたぐ設備の配管類も、大地震の揺れによる変形に追従する、フレキシブルな配管にする必要があります。 |
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