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これは一概には答えのでない問題です。
負担なしで現状と同じ程度の広さの住戸に入れるか否かは、外部に処分できる住戸をどの位つくれるのか、これをいくらで処分できるのか、すなわち建替え資金をどれだけ賄えるかというということに関わる問題で、個々のマンションによって全く条件の異なる問題です。
したがって、建替える場合どの程度の負担が生じるかを検証するためには専門のコンサルタントなどに相談し、検討を行うことが必要です。
たとえば、戸建住宅を建替える場合であれば当然建替えに必要な資金は自分で調達しなければなりません。マンションの建替えも基本的には同じことです。
ただし、敷地が広く、余剰の容積がある場合にこれを生かし、規模を大きくして余剰分を外部に処分して資金を調達できれば、その分だけ建替えに必要な資金を賄うことが可能で、その結果として、負担をせずに現状と同程度の住宅を取得できたという例もあります。
また、合意形成面でも今と同じ程度の面積が建替え後負担なしで取得できれば建替えの賛成者は増えることが予想され大変有利です。
しかしながら、都心の好立地のマンションで、容積の余剰が十分にあるという非常に恵まれた条件のものを除けば、今後建替えによって現在と同程度の面積の住戸を負担無く取得することは難しいと考えられます。 |