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一般的には「建替委員会」「建替計画委員会」などの名称の組織を管理組合の中の専門部会的な組織として立ち上げる場合が多いようです。ただし、組織のありようや名称などはそれぞれの管理組合の特性やそれまでの検討の経緯に応じて柔軟に考えればよいことだと思います。大切なことは、基本的な姿勢としてこの段階では建替えと修繕とを公平に比較検討し、組合員全員で知識の共有化に努め、建替えだけを前提とした組織でないことを明確にすることです。建替えありきとの印象を一般の権利者が抱けばその後の合意形成などで信頼関係が失われる原因となることも考えられます。マンションの将来に対する熱い思いは大切ですが、組織の運営に当たってはさまざまな考えの権利者がいることを十分に想定した慎重な対応が必要です。 |